▼作・演出ノート
ここ数年、外国人による日本賛美のTV番組がやたら増えているように思う。例えば、外国のとある業種のプロに日本の同業種の職場を視察させて、日本の技術がいかに先進的かを賞賛させるとか。
そりゃ日本も凄いんだろうけど、外国の方が優れてる点もあるだろうし、きっと外国人も「うちの技術だって負けてないよ」という風に言っているのではないかとも思うのだが(あくまで憶測)、放送上では何もかも日本の方が勝っていて、なんだかちょっと独りよがりな感じが・・・・・・。逆に日本人の劣等コンプレックスを見せられているような気もするし・・・・・・。
そんな番組がウケるこのご時世。気づけば、現政権の閣僚の6割以上が、"美しい日本の再建と誇りある国づくり" を掲げる団体「日本会議(Japan Conference)」を支援メンバーだそうで・・・・・・。
実は、今回のタイトル『ジャパコン』は、その「ジャパン・コンフェレンス(日本会議)」からとったものなのだが、どうもそれは「ジャパン・コンプレックス」ともとれるようで、自国称賛の空気が漂う中、その偶然に何かミョーな巡り合わせを感じる。それがどう作品へと昇華するのか、続きは劇場にて。